シンオウカラーズ

ブログ名の由来はポケモン(DPt)のシンオウ地方とスプラトゥーンのシオカラーズより。

シンオウ地方(北海道)から誰得情報を伝えるポケモンブログ。
旧ブログ名『道オフ・ナウ』

SVの新しいもちものとわざの豆知識

6月から更新してきたわざマシンリストもいよいよ最後。
なんとかDLC前に更新を終えることができました(
最後は新しいもちものとわざですらなくなりましたが
後半はボディプレスに関してなので、一応わざ関連となりました。


新しいもちもの
SVで新たに登場したもちものは、どれもバトルにおいて役立つアイテムに。
反面クセの強さも結構あるため、覚え書きも込めて紹介していきます。

いかさまダイス

いい目しか 出ない サイコロ。
持たせて 連続技を 使うと
多めに 技を 出すことが できる。

・2-5回の連続攻撃の場合、攻撃回数を4-5回とする効果。(タネマシンガン、つららばり等)
 4回の確率と5回の確率は半々で攻撃回数の期待値は4.5回になる。
・最大3回の連続攻撃は現在SVで確認することができない。(トリプルキック、トリプルアクセル
・最大10回の連続攻撃の場合、攻撃回数を4-10回とする効果。(ネズミざん)
 攻撃回数は4-10回からランダムで初回以外は命中判定が行われない。
 (他の対応技が無い場合はこうかくレンズの方が強力)
・2回攻撃(ダブルアタック等)、3回攻撃(すいりゅうれんだ等)の連続技に対しては効果なし

特性スキルリンクを若干弱めてアイテム化した効果。
効果が大きいのはタネマシンガンやつららばりの2-5回の連続攻撃。
元の期待値は3.1回だが、いかさまダイスを持たせると4.5回となるため
連続技主体のポケモンにとってはこだわりアイテムの1.5倍に近い恩恵がある。
威力25の連続攻撃で使うと合計威力100が担保され
特性テクニシャンと合わせると驚異の威力となる。

難点は2-5回の連続攻撃技がいくつかわざマシンから外れており
覚えるポケモンが激減、どころか覚えるポケモンが居ない技も出ている点。
実用的と言える威力25の連続技で見ると
わざマシンになっているのはタネマシンガンとロックブラストのみで
つららばり、ミサイルばりはわざマシンから外れ、覚えるポケモンが激減。
スイープビンタに至っては覚えるポケモンが居なくなっている。
スケイルショット、ボーンラッシュも覚えるポケモンが1体のみとなっており
タネマシンガンとロックブラスト以外は覚えるポケモンが非常に少ない。

威力25の連続技とテクニシャンとの両立も少なく
キノガッサとイッカネズミがタネマシンガンを扱えるのみとなっている。
イッカネズミはネズミざんの関係でこうかくレンズを持たせたいポケモンなので
テクニシャン+いかさまダイスの組み合わせは現状キノガッサ専用の状態。
この枠を脅かすようなテクニシャンのポケモンに期待したいところ。


おんみつマント

敵の目を あざむく フード付き マント。
持たせると 体を 包み隠し
技の 追加効果を 受けなくなる。

・攻撃技の追加効果を受けなくなる。
・攻撃技の追加効果を防いだ際にメッセージは流れない。

りんぷんをそのままアイテム化した効果。
基本的には能力変化や状態異常といった追加効果が対象だが
しおづけやじごくづき等防げる追加効果も存在する。
一方でどろぼう、はたきおとす、バインド技等
防げない効果も存在するが、分類するのは難しく
こればっかりは覚えるしかない。

特性の効果でも技に追加効果を付与するため、あくしゅう、どくしゅの効果は防げる。
同じくアイテムの効果でもおうじゃのしるし、するどいキバの効果は防げる。
この例を見るにDLCの新特性「どくのくさり」もおんみつマントで防げる判定になりそうだ。

攻撃技の追加効果による運ゲーを防げる事に加えて
シングルバトルではしおづけ、ダブルバトルではねこだまし
一部の採用率が高い技の効果を防げるのは心強い。
こごえるかぜやがんせきふうじといった素早さ操作の一部にも強く
クリアチャームの登場も合わせるとこれらの技の信頼度が下がったと言える。

クリアチャーム

透き通った かがやきの チャーム。
持たせると 相手の 技や 特性で
能力を 下げられない。

・能力を下げる技や特性の効果を受けない
・変化技を防いだ際はメッセージが表示される
・攻撃技の追加効果を防いだ際にメッセージは流れない。

クリアボディをそのままアイテム化した効果。
相手からの能力低下は全て防ぐことができるが
ばかぢから等の自身が使う技での能力低下は防げない。

くろいきりクリアスモッグでの能力リセット効果は防げない。
また、スワップ系による能力変化も防ぐことはできない。
新登場した四災の特性「わざわいの○○」も防げない。

まずはいかくを防げるのが大きく
クリアチャームの登場で物理アタッカーが動きやすくなった。
こごえるかぜやがんせきふうじといった素早さ操作の一部にも強く
おんみつマントの登場も合わせるとこれらの技の信頼度が下がったと言える。


とくせいガード

かわいらしく 個性的な 盾。
持たせると 相手に
特性を 変えられない。

・自身の特性が変わる効果を受けない。
・特性が変わる効果を防いだ際にメッセージが表示される
・特性無効状態にならない。
・相手のかたやぶり効果を無効にする
・かたやぶり無効効果についてメッセージは表示されない。

大きく分けると2つの効果があり、1つが特性が変わる効果を受けない効果。
フォルムチェンジに関わる特性等で、特性を変えられない性質を持つが
それと同じ性質を得られるという効果。
相手のスキルスワップ、なかまづくり、なやみのタネ等を無効化できる。
反面自身のスキルスワップ、なりきりや味方のうつしえも無効化されるので
とくせいガードを採用する際はこれらの技を使わないようにしたい。

とはいえ、パラドックスポケモンが特性を変えられない性質があり
特性を変える効果自体の通りが良くない環境。
そもそもスキルスワップ等の特性変化技の採用率がかなり低く
アイテム枠を費やしてメタる程の事でもないのが現状。
しかしながら、もう1つの効果で採用の余地があるアイテムと言える。

もう1つの効果が相手のかたやぶり効果を無効にする効果。
相手の特性を無効化して攻撃を行うかたやぶり効果だが
それを無効、つまりは特性が発動する事となる。
この効果を踏まえて持たせたいポケモン
ミミッキュやサーフゴーと元々特性変化を受けないポケモンが挙がる。
(ばけのかわは先のフォルムチェンジに関わる特性で特性変化無効
 特性変化技は現状全て変化技なのでおうごんのからだは実質特性変化無効)

現状では主要なかたやぶり効果がデカヌチャン、リククラゲ、オノノクス辺り。
今のところではそこまで重要性が高くないアイテムではあるが
ドリュウズが登場した場合、とくせいガードロトムでじしん無効なんて型が登場したり
メテオドライブシャドーレイミミッキュがばけのかわで受けたりと
かたやぶり効果が増えるにつれて出番が増えるアイテムになるだろう。


パンチグローブ

こぶしを 保護する グローブ。
持たせると パンチ技の 威力が あがり
相手に 接触しない パンチに なる。

・パンチ技の威力が1.1倍になる
・パンチ技が接触技で無くなる

パンチ技を強化するアイテム。
これまで特性てつのこぶし以外に強化する術が無かったが
SVからはアイテムで強化することが可能となった。
ちなみにてつのこぶしとは重複し
1.1倍×1.2倍で1.32倍の威力上昇効果がある。

もう1つの効果が少し難解で、ぼうごパットとは挙動が異なり
特性えんかくの効果に近いという性質がある。
ぼうごパットは接触時の効果を無視する効果であり
接触判定自体は残っていたのだが
パンチグローブは非接触技として扱うという性質。

具体例としてはウーラオスにパンチグローブを持たせた場合
パンチ技のすいりゅうれんだは非接触になるため、ふかしのこぶしの対象外に。
ぼうごパットの場合は接触技判定のため、ふかしのこぶしが発動する。
同じ理屈でパンチグローブのパンチ技はかたいツメの対象外となる。
一方でもふもふやわるいてぐせは発動しないというメリットになる。

威力1.1倍だけなら物理技全体に乗るちからのハチマキがあり
ゴツゴツメット等を対策するのなら、ぼうごパットがあるため
この辺りの差異を認識した上でパンチグローブを採用したい。

ブーストエナジー
エネルギーが つまった カプセル
ある特性を 持つ ポケモン
持たせると その力を ブーストさせる。

・こだいかっせい、クォークチャージを発動させる
・ブーストエナジーは消費される
・上記特性のポケモンが持っている場合、もちものを動かす効果を受けない
・上記特性のポケモンはもちものを動かす効果で戦闘中にブーストエナジーを持つことが出来ない。

にほんばれ/エレキフィールド中に強化されるパラドックスポケモン
場の効果に関係なく強化の効果を発動できる消費アイテム。
能力強化のルールはこだいかっせい/クォークチャージと同じく
一番高い能力が上がり、素早さは1.5倍でそれ以外は1.3倍となる。
逆に場の効果で強化が働く場合は特性が優先され、ブーストエナジーは発動しない。

パラドックスポケモン以外が持っていても効果が無く
パラドックスポケモンに渡すことができないという
フォルムチェンジアイテムのような性質がある。
ブーストエナジー消費後にはもちものの制約はかからないので
もちものを動かす場合は消費後に行いたい。

とはいえ、狙わないとブーストエナジー不発の局面は作れない。
基本的には発動を前提とした運用で構わないだろう。
アイテム非所持が限定のアクロバットやどろぼう
アイテム消費時に発動するきょうせいを合わせやすい。
場に出て発動と効果は扱いやすいが
使いきりのため引っ込めると効果が無くなる点に注意。


ものまねハーブ

持たせたポケモンは 1度だけ
相手の 能力が あがったとき
まねして 同じように 能力を 上げる。

・相手のポケモンのランク上昇をコピーする
・ものまねハーブは消費される
※ピクニック時に持っていると、他のポケモンが覚えている自身のタマゴ技を習得できる。
※この場合ものまねハーブは消費されない

新特性びんじょうの使いきり効果。
ちょうのまい等で複数の能力が上がった場合や
とおぼえで2体同時に能力が上がった場合は
その全てのランク上昇をコピーする。

また、まけんきに対していかくが働き、相手は差し引き+1でも
まけんきによる+2のランク上昇のみコピーする。
ただし、+2ではらだいこをした場合は+4しかされず
相手のランク上昇分しかコピーできない点は留意したい。
能力変化として扱われないこだいかっせい/クォークチャージは
ランク上昇では無い為コピーすることができない。

ものまねハーブは味方のポケモンには反応せず
相手のポケモンのランク上昇のみコピーする。
ただし、相手のポケモンのランク上昇は相手起因に限らず
いばるで相手のランクを上昇させても、ものまねハーブは発動する。
発動後ものまねハーブは無くなるため、特性びんじょうと異なり1度しか発動しない。

シングルでは強力なてんねん勢の登場でランク上昇が抑え気味だが
ダブルではしれいとう+ヘイラッシャを筆頭に、ランク上昇の採用も多い。
いばるを入れて能動的な発動もできるため、テクニカルに使えるアイテムとなった。

対戦以外でも使いどころがあるアイテムで
技忘れで技枠を開けて、ものまねハーブを持たせてピクニックを行う事で
タマゴ技に設定されている技を
タマゴグループが異なるポケモンからも覚えられるように。
登場ポケモンが歯抜けになる都合上、遺伝ルートが構築できないため
タマゴグループの垣根を超える仕様が必要だったと考えられる。
ちなみにタマゴ孵化時の技と異なり
この方法で覚えた技は思いだしが出来ないため
忘れた場合は再度ピクニックで覚えさせる必要がある。


SVにおけるボディプレス
自身の防御の数値で攻撃を行う特殊な物理技であるボディプレス。
火傷状態で与ダメージが半減されたり
こだわりハチマキで与ダメージが増えたり
しんかのきせきで与ダメージは変わらなかったりと
元より処理が特殊ではあったが
SVでの新要素も更に特殊な処理を行っている為
覚え書きも兼ねて記載した。

・ゆき
こおりタイプの防御を1.5倍する新天候の「ゆき」だが
ボディプレスの与ダメージには作用しないという仕様。
とはいえ、すなあらし+ワンダールームでも与ダメージに作用しなかったため
これまで通りの仕様のままと言える。
一方で被ダメージはしっかり減る。

・おうえん
テラレイドバトルにおいて能力上昇や回復の効果がある「おうえん」
攻撃・特攻の上がる「いけいけドンドン」と
防御・特防の上がる「がっちりぼうぎょ」と
HPを回復し、状態異常と混乱状態を治す「いやしのエール」の3種類存在。
前者2種はランク上昇とは別に1.5倍-2.0倍の補正がかかる効果。
ボディプレスに関わるのは「がっちりぼうぎょ」で
防御の上昇に応じて与ダメージが上昇するという仕様。
NPCは初手で「がっちりぼうぎょ」を行うルーチンになっているため
テラレイドバトルにおいてボディプレスは使いやすい攻撃技と言える。

・こだいかっせい/クォークチャージ
場の効果及びブーストエナジーにより発動する特性。
ランク上昇とは別に、素早さは1.5倍、それ以外は1.3倍の補正がかかる。
ボディプレスの与ダメージ上昇に関わるのは防御、ではなく攻撃で
攻撃上昇時に防御を1.3倍してダメージ計算という難解な処理となっている。
ボディプレスを扱えるパラドックスポケモンが多数存在しているが
防御上昇で使っても効果が無いというのは覚えておきたいところ。

ちなみに、ひひいろのこどうも同様の処理のようで
発動中は防御を1.3倍してダメージ計算となる模様。
コライドンはボディプレスを習得する為
いかく対策の面で実用的に扱える仕様。

・わざわいのおふだ/わざわいのつるぎ
自分以外のポケモンの能力を0.75倍する特性。
「わざわいのおふだ」は攻撃を
「わざわいのつるぎ」は防御を下げる効果。
「わざわいのたま」「わざわいのうつわ」はボディプレスには関わらないのでここでは省略とする。

「わざわいのおふだ」が攻撃を下げる効果のため、ボディプレスにか関わらないと思えるが
こだいかっせい/クォークチャージと同じく特殊な処理が行われるため
ボディプレスは「わざわいのおふだ」で攻撃側の防御を0.75倍してダメージ計算という仕様。
チオンジェン対策にボディプレスを対策してもダメージが軽減されてしまう。
隣に並べたポケモンのボディプレスも与ダメージが減る点を留意したい。

逆に「わざわいのつるぎ」は攻撃側の防御には関わらないため
ボディプレスはわざわいのつるぎ下では攻撃側の防御そのままでダメージ計算する仕様。
一方で防御側の防御は0.75倍されるため、ボディプレスの与ダメージが増える形に。
パオジアン対策でボディプレスを採用してもダメージは軽減されず
隣に並べた場合はボディプレスの与ダメージが増えるという点は留意しておきたい。