シンオウカラーズ

ブログ名の由来はポケモン(DPt)のシンオウ地方とスプラトゥーンのシオカラーズより。

シンオウ地方(北海道)から誰得情報を伝えるポケモンブログ。
旧ブログ名『道オフ・ナウ』

ポケモンLEGENDSアルセウスの思う所・続

色々と付け足してたらすっかり5月になってしまいました(
前回の感想記事ではアクション面について触れましたが
今回はストーリーを中心にネタバレ満載で書いていこうと思います。
発売から大分経ったという事で、ED後のアルセウス入手まで触れていきます。

始まりからEDまで
かなり想像外の始まり方でしたね。
主人公は現代っ子が時空の渦に巻き込まれて
ヒスイ地方に辿り着いたという展開で
いわゆる異世界転移的な始まり方でした。
昨今の漫画アニメで散々使われているネタですが
この手のゲームではデバイスの持ち込みが必須なので
アルセウスフォン登場の為には致し方ないかなといったところですね。

キャラクターは開拓時代が舞台で
格好や言動もやや古風・・・という訳でもなく
キーキャラクターは本編に出ても違和感のないデザイン。
時代設定的に和装キャラが多いかと思いましたが
バリバリ洋装のキャラクターも多かったのが意外でした。
性格面でも失敗を隠して大事になったり
キーキャラクター同士でラブコメ要素があったり
精神的に不安定な部分が見られたりと
現代らしい性格のキャラクターが多いですね。

追放という展開はRPGではよくあるながら、ポケモンでははじめて。
ということもあってか展開が明らかに不自然だったのが気がかりですね。
ストーリーはそこまで悪くないかなと思っていましたが
追放関連があまりにも不自然過ぎて評価が落ちてる感が否めません。
段階を踏むなりもう少しやりようがあったかなと思います。

という追放展開から追放を下した側が対して報いを受けていないので
終盤においては溜飲が下がらないまま終わってしまうのも残念なところ。
よくあると言った追放ですが、下した側が大きめの報いを受けるのが一般的。
ポケモンなのであまりエグい終わり方に出来ないというのは分かりますが
少なくとも評判悪化から地位降格、ぐらいの報いは受けるべきだったのではと思います。
一方で主人公の余所者扱いが抜けきらず、元の世界にも戻れないと
爽快感に欠ける終わり方だったのが残念でした。

クリア後
近年のポケモンはクリア後のシナリオも充実しているんですが
レジェンズはクリア後が本編の地続きとなっており
メイン任務として扱われております。
最後となるアルセウスの入手には幻のポケモンを除く237種の入手が必要で
正味図鑑を完成させるという、エンドコンテンツ並の敷居となりました。

クリア後はアルセウスの謎に迫るため、伝説のポケモンを入手しつつ
プレートを集めるという内容となっております。
ヒスイ地方はシンオウベースなので伝説のポケモンがかなり多かったり
コピペロスまで混ざったと思ったらしれっと増えたりと
クリア後ながら遊び応えのある内容になっているかと思います。

何よりもクリア後には黒幕との対峙があり
シナリオ的にもED前の終盤に劣らない場面に。
ボスとしても非常に強力で、演出面もかなり凝っているので
是非ともレジェンズプレイヤーはここまで進めて欲しいという内容になっています。

反面クリア後は伝説のポケモンとの対峙の連続であり
レジェンズの強みである『自由な冒険』に枷が付いちゃってるのが難点ですね。
伝説のポケモンと会うために各地を転々とする為、収集が進められず
アイテムリソースが追い付かない、という事態が起きやすいです。
途中途中で稼ぎプレイを行う必要がある為
伝説イベントを追う事に集中できないのは残念な要素でした。
なお、DLCのイベントではアイテムを100個単位で貰えたりと
この問題を把握し、解消しようとする動きはあるようです。

そしてクリア後最後の壁となるアルセウス
幻のポケモンを除く237種の入手と書きましたが
中でも107個の灯火を集めてようやく遭遇できるミカルゲが難敵。
灯火が107個しかないので1つ残らず探す必要があります。
ジガルデ・コアやディグダ等のクソ収集イベントは
サブイベントだから集め切らなくても、という問題がありましたが
灯火はサブイベント扱いながらアルセウス遭遇に必須の要素に。
一応交換で工程を省略することはできるんですが
サブイベントをクリアしないと一切出現しないというのは厄介な仕様です。

冠の雪原では三闘獣の足跡が規定数より多く配置されており
やっとこの手のクソ収集イベントを見直した、と思っていただけに
今回の灯火の仕様は残念というしかないです。
願わくばポケモンSVで緩和ないしは廃止されていることを祈ります。

ミカルゲ以外ではベイビィポケモンが収集の壁になりやすいです。
レジェンズにはタマゴがないので野生で入手するしかないんですが
ベイビィポケモンは特定の場所に低確率出現なので
探さないと見つからず、確率次第では見つからないというレア出現。
ポケモンでは前例がある、程度の入手難度ですが
運に左右され易い要素なので、場合によっては理不尽さを感じるかもしれません。

そんなこんなで悪戦苦闘の末に辿り着くアルセウスですが
残念ながらすんなり手に入る訳ではなく、久々のボス戦となります。
アクション部分はディアルガ/パルキア要素を混ぜたような内容で
相当歯ごたえのある難易度でした。
ポケモンバトルでも攻撃毎に弱点を突いてくるという仕様で
毎フェーズを総力戦で乗り越えるという展開。
最後の砦にふさわしいボス戦となっており
突破後の達成感はこれまでのポケモンでは味わったことのないものでした。
難易度的にもシナリオ的にもエンドコンテンツ寄りではありますが
アルセウスを入手できるとなるとこれぐらいは、と思ってしまう古参勢。
幻有りルールでは必須級のポケモンなので
配信以外で手に入るというのは嬉しいところです。

一方でレジェンズアルセウスを入手したデータがあれば
BDSPでもアルセウスが手に入るというちょっとよく分からない連動要素が登場。
レジェンズ側は色違いが出ない仕様での反面、BDSP側は出るということで
一応厳選的にメリットがありますし
アルセウスは何体居ても困らないポケモンなので
複数手に入るというのはやっぱり嬉しいです。
が、入手に至る人数が相当少なそうな要素になりそうです。

DLC
ED後の要素として追加されたのが無料DLC
天候の条件を満たすことで大量発生が同時多発的に起きる
『大大大発生』という新要素が登場しました。ネーミングセンス・・・
シナリオとしてはキャプテン達と共に各地を巡るだけではありますが
これまで大量発生が起きなかったポケモン
野生での出現が無かった進化形が出現したりするので
アルセウス入手への近道にもなる内容となっています。

アルセウスを入手した後は強敵が残っておらず
戦闘欲を満たせないという問題がありましたが
バトル施設に近い夢天連戦だったり
特定のポケモン1体で挑むいっぴき道だったりと
戦闘面のサブイベントも追加されました
アルセウスにも活躍の機会が生まれるのは何よりですね。

キャラクター面に富んだ今作ですが、クリア後に会えるキャプテンが少なかったのが難点。
DLCシナリオではキャプテンが一通り再登場する為、そういう面の補完もされています。
全員とまではいかないにしろ、再戦も追加されたので
キャラクター需要もある程度満たすDLCとなりました。

BGM
アクションゲームに寄ることでBGMが控えめになるかと思っていましたが
移動中のBGMが抑え目なぐらいで戦闘やイベントのBGMは今まで通り。
演出の面でも進化を遂げており、良い仕上がりになっていると思います。
・・・と前回書きましたが、今回はその続きのお話を。

昔のシンオウ地方が舞台ということで、DPtのアレンジがメイン。
本部や戦闘曲辺りは分かりやすいアレンジですが
初期のコトブキムラや各フィールドなんかはフレーズ単位だったりで
アレンジが加わり過ぎて原曲が分かり辛い曲も存在。
かと思えばBDSPで廃止されたマイナー曲がアレンジされたり
別世代のBGMがアレンジで登場したりと
過去作プレイヤーには非常に嬉しい内容に仕上がりました。

一方で登場曲の半数以上はBDSPでもアレンジされたBGMで
特に戦闘曲は全曲がBDSPに原曲が存在するアレンジ曲。
ポケマスでも戦闘曲のアレンジが登場しており
印象に残りやすい戦闘曲に既視感を隠せないのが難点でした。
戦闘BGMを変えるシステムが存在しないので
一部のBGMは再度聴くことが出来ないというのも残念なところです。

BGMの出来自体は凄く良くて
シナリオ進行に合わせてフレーズが追加されていったり
戦闘状況に応じてパートが変わったりと
剣盾以上に変化の多いBGMが揃いました。
出来自体は良いんですが、印象の強いBGMがクリア後に集中しており
かつ再度聴くのも難しいというのが今作の辛いところです。


シリーズ初のアクションRPGということで、やや敷居の内容だったレジェンズ
スカーレット・バイオレットはオープンワールドとマップが広がりそうですが
ジャンルはRPGということで、どういう内容になるのか楽しみですね。
今後の続報に期待しつつ、他のゲームを遊ぶことになりそうです(