シンオウカラーズ

ブログ名の由来はポケモン(DPt)のシンオウ地方とスプラトゥーンのシオカラーズより。

シンオウ地方(北海道)から誰得情報を伝えるポケモンブログ。
旧ブログ名『道オフ・ナウ』

ポケモンユナイトネットワークテスト感想

新規となるMOBAのゲームとして話題を集めたポケモンユナイト。
体験版に当たるネットワークテストの期間も終わったので感想をば。
すっかり剣盾について喋らなくなりましたが
オシャボの孵化と地味な作業で語れないだけで遊んではいます(


MOBA
まず『MOBA』という単語から説明が必要ですね。
マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ』の略称で
大分類としてはいわゆる『戦略ゲーム』に当たります。
拠点への攻撃が大目標で、それを巡った攻防が『戦略ゲーム』の流れになります。
その各ユニットを個々のプレイヤーが動かすゲームのうち
レベルの概念を持つタイプを『MOBA』と分類するようです。
海外産のゲームがほとんどで日本ではやや浸透していないジャンルですね。
ポケモンはレベルの概念があり、進化で成長が分かりやすいので
MOBAとの組み合わせは悪くないゲームかと思います。

ゲームの目標
MOBAのゲームでは拠点の破壊がメインになり
ユナイトではゴールでの点の取り合いという形の攻防となります。
数的有利を取って守りを散らして点を取りに行くも良し
隠れながらひっそり点を取りに行くも良しのゲーム性。
最終的には点数で勝敗が決まる為
ガンガンKOだけ取っても勝てるわけじゃないというのが奥深いですね。

点数によってゴールが破壊され陣地が広狭したり
現在の獲得点数は『リードしている』『僅差』など大雑把にしか分からないため
ゲーム性としては他のMOBAとさほど変わらなさそうです。
反面観戦モードでは点差がしっかり見えるため
競技という面では本編以上に分かりやすくなっています。
終盤の得点2倍ルールと合わせて大会シーンは盛り上がりそうですね。

登場ポケモン
ユナイトで登場するポケモンはプレイアブルのポケモン
正味倒されるだけに存在する野生のポケモンの2種類存在します。
野生のポケモンはボス級のポケモンも居るには居るんですが
それでもあんまり良い立ち位置ではないのでプレイアブルだけ扱います(

プレイアブルのポケモンはテスト版時点で21種類。
うち重複無しの5種類を1チームとして対戦に挑みます。
例によって10/21がカントーとかなり偏っており
ジョウトに至っては不在という偏り具合ですが
ポケモンでとしては通常営業と言えるでしょう(

ピカチュウリザードンルカリオといった定番のポケモンが居れば
ガブリアスゲッコウガ、エースバーンと対戦環境を意識したようなポケモンも登場。
バリヤードイワパレス、ワタシラガ、ウッウはポケモンの個性を活かしての登場で
人気のポケモン以外でもプレイアブルに選ばれるのは興味深いですね。
プレイアブルの追加はまず来ると言って良い要素なので
どのポケモンが選ばれるのかといった部分も注目ですね。
ポケモン間の格差なんかはアップデートでいくらでも変わりそうなのと
別段いつものことなので触れないでおきます(

良い部分と悪い部分
割と良いところと悪いところは表裏一体な感じなので
今回はまとめて紹介します。

まずはeスポーツでも使われるジャンルという事で
画質は良く、60fpsと剣盾の倍でヌルヌル動きます。
となるとやっぱりロードに時間がかかり
チーム戦のインターネット対戦なのでマッチング等の待機時間も長めにかかります。
スタンダードバトルは1戦10分となるんですが、待機時間を含めると15分ほど。
MOBAのゲームでは短い部類のようですが、ポケモンで見るとちょっと長いです。
15分あれば剣盾なら2戦出来るかどうかなので
ちょっと1戦が長いかなと思う部分が否めません。

ゲームとしては戦略性が高いんですが
基礎の基礎だけでインターネット対戦に放られるパターンなので
何が何やらとなりやすい近代ゲームの良くない部分が目立ちます。
先の通りMOBAは日本ではあまり馴染みの薄いゲームなので
ロール別の動き方、みたいな部分を含めて
もう少しチュートリアルで教えて欲しいかなと思いました。
ポケモンGOと同じく海外製のゲームなので
作中表記が怪しい部分は相変わらずですね。

近年のゲームでは珍しくない5VS5のチーム戦ですが
ポケモンで見ると2VS2があったぐらいでほぼはじめてのチーム戦。
チーム内のロールのバランスから得意でないポケモンを使うことになったり
切断、放置に辟易したりとチーム制ならではの悩みも登場します。
幸い『フェアプレイポイント』なるものが存在し
いわゆる切断厨が損をするのはもちろんのこと
フェアプレイを続けていれば多少ながらご褒美が貰える作りになっています。
この制度が上手く運用できればそういった悩みも緩和されるでしょうか。

UI面はスマホ用と同じ作りになっているようで
雑多なメニューをスティック操作で対応する必要があるのは煩雑さを感じます。
あっちこっちにリワードが存在するのはかなりスマホゲー感ありますね。
スリープ復帰時の反応が悪かったりとUI面の難はありますが
この辺りはテスト版なのでこれからといったところでしょうか。

課金有利だとかそういった部分はMOBAでもスマホゲーでも定番ですね。
ランクバトルが採用されている以上、課金勢が格下狩りというのは起きにくいのが幸い。
テスト版では全ポケモンが使えるだけのゲーム内通貨が配られましたが
製品版ではそうもいかないと思われるので、課金制度とどう付き合うかも難しいところですね。


MOBAというジャンルははじめての経験でしたが
個人的には楽しめる作品かなと思いました。
熱しやすく冷めやすい性格上、頂点を目指すといった遊び方は難しいですが
細く長くで遊ぶには十分楽しめるのかなと思いました。
大会の一部門としては申し分ないと思うので
上手く扱って大いに盛り上がってほしいところですね。