シンオウカラーズ

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シンオウ地方(北海道)から誰得情報を伝えるポケモンブログ。
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映画 名探偵ピカチュウ 感想

とりあえず面白い映画でした。
実写化に関して色々としがらみはあるにしろ、ポケモンという題材を上手く使っていたと思います。
同名のゲームがあり、そこからの要素も多かったんですが
プレイしていなくても十分楽しめるように出来ていました。
一方でポケモンの生態レベルの知識が広く求められるので
本編をプレイしている人はもっと楽しめるように出来ていました。
ポケモントレーナー必見とまでは言いませんが、観て損はないかと思われます。

以下ネタバレを含むため隠します。ゲーム版のネタバレも含みます。
良かったところ
実写版という事で不安要素はありましたが、ポケモンの生態等を活かした作り。
アニメ映画は近年登場地方が偏っているんですが、名探偵ピカチュウは各地方から万遍なく登場。
独特なモデルのポケモン達ですが、こんなに多くの種類が登場するとは思いませんでした。

ゲーム版のネタもしっかり拾っているのも嬉しいところ。
人名以外の固有名詞は多くがゲーム由来とプレイ済としてはニヤッとできます。
ラストをポケモンパレードで飾ったり、風船にガスが仕込まれているものゲーム通り。
反面出てくるポケモンがかなり違う為、新鮮さがあります。

ゲーム版で説明不足だった部分を上手く補足できていたのも良かったですね。
住人がモンスターボールを使わない理由付けがしっかりしていたり
あやふやなまま終わった名探偵ピカチュウの正体に言及したり。
正直ゲーム版は消化不良な部分があったので(続編の余地を残したとも言えますが)
その辺りを消化しきって終われてすっきりでした。

悪かったところ
劇場版名探偵コ○ンとも共通しますが、推理物ながらアクションに寄るのが難点ですね。
まあスクリーンで暗号とか難しいですし、推理シーンは動きが少ないってのがあるんですが。
結果として名探偵ピカチュウの決め台詞である「ピカっとひらめいた!」が登場しませんでした。
ゲーム版プレイ済としてこれだけは外してほしくなかったところだけに残念です。

あとはメタ的な観方をすると犯人が速攻分かっちゃうのも難点ですね(
ポケモンの声担当もあってあにぽけからかなり吹き替えしてるんですが
それ以外の人が混ざっちゃうとそれだけで読めちゃうんですよね(
まあこれは劇場版名探偵コ○ンでも言えたことなんですけど

名前に関しては上映中にはピンと来なかったんですが
主人公とゲーム版の黒幕だけ名前流用してるんですよね(
映画版では善良な役割なんですが、これもメタ的に外せちゃうのが難点。
結果として数少ない推理要素が崩れちゃいました。
『名探偵』とあるからといって推理物だと思ってかかるとダメ、ということですね(