シンオウカラーズ

ブログ名の由来はポケモン(DPt)のシンオウ地方とスプラトゥーンのシオカラーズより。

シンオウ地方(北海道)から誰得情報を伝えるポケモンブログ。
旧ブログ名『道オフ・ナウ』

ポケモンピカブイの思う所

カービィアプデとスマブラSP発売の間(1週間)に
スプラ2のアプデを挟む任天堂は鬼畜だと思います(挨拶
そんなこんなで間もなく全く余裕がなくなるので
更新しちゃいたいところは更新しちゃいましょう。
ということで遅れましたがピカブイの感想をば


ピカブイの感想としては『良いところと悪いところと両極端』な作品でした。
なので良いところを重点的に解説する人と
悪いところを重点的に解説する人で評価が大きく異なると思います。

ピカブイ良いところ
まずはもちろん相棒のピカチュウ/イーブイですね。
フルでCV付きなのでふれあいやイベント時はもちろん
戦闘中もピカピカブイブイ喋ります。
加えてパターン数も結構多いので
ボイスがワンパターンということもありません。
更には相棒の髪型を変えたり、着せ替えがあったり。
部位によってはタマムシデパートまでお預けとなりますが
かなりデコレーションすることができます。
戦闘やイベントにも反映されるため、着せ替えし甲斐があります。
ふれあいのリアクションもパターン豊富なので
とにかく愛でて良しとなっております。

愛でて良しの相棒ですが、それでいて強いです。
種族値上昇、6V固定に加え強力な相棒技を覚えるため
本気で相棒のみでの攻略が可能となっております。
とはいえ6世代以降で言う学習装置が常時オンの仕様で
(そもそも学習装置自体存在せず、常時全員に経験値が入る仕様)
後続も強制的に育成されるので難易度としては緩いほうでしょう。
加えて使えない場面もありますが、サポートトレーナーという形で
2体目で対戦に乱入出来るので(2VS1になります)
更に簡単に攻略することも可能です。

細かいところでは主人公の着せ替えの女尊男卑も撤廃。
デザインは違うものの男女兼用となりました。
(バージョンによって数が段違いだったりしますが)
3DSと比べると部位も着せ替えの種類も大きく減りましたが
アバターの差別化としては十分な量だと思います。
(多くがセットで着こなすので20セットに及ばないのがネックですが)
主人公の髪色、髪型は変えることが出来なくなりましたが
常時帽子装備で隠れるのであまり関係なくなりました(
(女の子と男の子で累乗分違うよりはマシでしょう)

愛でることができるのは相棒ポケモンだけでなく
相棒以外のポケモンを1体だけボールから出して連れ歩くことができます。
多くはHGSSのように後ろから突いてくる形ですが
スピアーはキビキビ動いたり、ヤドンはのんびりだったり
クラブは横歩きだったりと全ポケモンに個性が付いております。
一部はSMのようなライドポケモンとなっており
ケンタロスギャロップにまたがり地上を走るのはもちろん
ラプラスリザードンで水上や空を飛ぶことも出来ます。
反応も場所や状況に応じて非常に多くのパターンがあります。
なつき度も設定されているようで
今作では能力値になつき度補整が設定されてるとのこと。
加えて近年のなかよし度のように技を耐えたり
状態異常を自動治癒したりの効果を発揮するようになる為
連れ歩くことで戦闘にメリットも生まれます。
相棒以外のポケモンも愛でて良しとなっております。

野生のポケモン戦がポケモンGO風に変更となり
まず何よりシンボルエンカウントが採用されました。
これによりダンジョンや草むらでスプレーを使わなくて良くなり
シンボルを回避して行けば煩雑な戦闘を無視して進めます。
出現率は一部のダンジョンが多いぐらいで
他はシンボル回避が苦にならない程度。
むしろレアポケモン狙いなら少ないかなってぐらいなんですが
それ用にコロンなるアイテムが追加され
レアポケモンを含めた出現率アップとフォローも万全。
ポケモンと相性の良いシステムとなりました。

更には『レアポケモン枠』なるものがあり
生息地不明ながら野生で出現するポケモンも。
(御三家やラプラス、ポリゴンなど元々野生生息が無いポケモン
出会うには他のポケモンを連鎖捕獲する必要がありますが
入手が限定されているポケモンも捕獲できるのは嬉しい限り。
今作はリメイク故出現ポケモンはほぼほぼ予想が付きましたが
完全新作となるとマップごとに『レアポケモン枠』を探す事でしょうね。
そういう意味ではシンボルエンカウントシステムに関しては凄く好印象でした。
ただし、戦闘(捕獲)に関しては後述。悪いところに当たってしまいます。

シナリオは現代の設定に合わせて大きくアレンジ。
結果初代からもFRLGからも繋がらないパラレルワールドになりましたが
他世代のキャラクターも多数登場し
予想以上にオールスターな作品に仕上がりました。
昨今のポケモンにおけるシナリオの胸糞部分もなく
元々のシナリオからも逸脱していない見事な仕上がりでした。

加えて何より、XY以来となる
クリア後のジムリーダーの再戦が1日1回ずつ可能に。
四天王以外でも稼ぎが行え、キャラクターの掘り下げにもなります。
バトルタワー系統の対戦施設はありませんが
マスターズトレーナーという形で全種のポケモン同士のバトルがあり
今作屈指の廃人要素として立ちはだかる事でしょう。

ピカブイのCMにサトシを起用してたりで
アニメの要素がかなり加わっているのも特徴。
ニビジム、ハナダジムはマニアックな要素が加わり
タケシとカスミに固有イベントが追加と
かなりアニメを意識しております。
元のピカチュウ版から登場しておりますが
ムサシとコジロウの出番も増えております。
オーキド博士も川柳を披露したりと
アニメ好きにも堪らない作品となっております。


ピカブイ悪いところ
現代のゲームらしいと言えばそれまでですが
全般的にシステム面の説明不足な面があります。
特にポケモンGOの要素として『博士に送る』というコマンドがありますが
これが本編における『逃がす』と同様なのを知る由もありません。
シナリオ部分の導線はしっかりしているんですが
システム回りの説明がほぼほぼ無いというのは
自分のようなGOユーザーには問題ないんですが
ポケモンGOをプレイしていないユーザーには辛いところだと思います。

また、そのポケモンGOからの転送に関しても説明がないので
どう操作すればいいのか、いつからできるかが全く分かりません。
転送はセキチクシティのGOパーク(旧サファリゾーン)まで行えないんですが
ペアリング自体は序盤からも出来るので、困惑しかしませんね。
時代の流れで説明書も無くなっており
公式サイトどころかネット上の有志が説明する始末。
先述の通りピカブイに限った話ではないんですが
現代ゲームの悪い部分を引き摺ってしまっております。

何より操作性に難有りで
そもそも使えるコントローラーが
Joy-Conの片手縦持ち(LR)とモンスターボールPlus
そして携帯モードの4パターンのみ。
プロコンやJoy-Conパッドに対応していないので
携帯モード以外では片手操作しかできません。
元が初代ポケモンなので必要ボタンが少ないと言えばそれまでですが
せっかく据え置きで出来るようになったのに片手操作というのも残念な話。
L=Aで片手操作に慣れている自分はまだ良いんですが
Switchの他のゲームから入ったユーザーが納得できるかというと・・・

操作性といえば、携帯モードじゃないと出来ないこと
携帯モード以外じゃないと出来ないことが混在。
TVモードだけ、携帯モードだけ、という方が多いかと思われますが
ある場面だけ切り替えて遊ばないとピカブイの要素をフルに楽しめません。
どちらかだけならそちらのモードを想定した、と納得できますが
両方が混在しているというのは流石に訳が分かりません。
対応箇所が事前宣伝にもあった結構大きな部分ということもあり
「何故」「どうして」の想いは強いです。

モンスターボールPlusはさらに操作難。
まずスティックはJoy-Conより小さいため扱い辛く
ボール状故上下左右がこんがらがり易いと二重苦。
更にAボタンに当たるのはスティック押し込み。
天面のBボタンは押しやすいんですが、それ以外にボタンなし。
Yボタンはコントローラーを振る操作が必要と
正直ゲーマーの自分でも扱いきれませんでした。
HD振動とスピーカーが付いており
1度はゲットを体感して欲しい一品に仕上がってます。
反面1度体感すればJoy-Conで良いかなとなってしまうほどの操作難です(
ただし、ポケモンGOの拡張デバイスとして優秀。
ポケモンGOPlusより便利な機能もあり
あちらが販売終了した今となっては需要は高いでしょう。
HD振動などが勿体無くはなりますが
スマホ用拡張アイテムと考えると値段以外は良いアイテムです。

何より苦しいのは目玉の筈の捕獲シーンですね。
今作では野生のポケモンとの戦闘はほぼ廃止となり
(元々シンボルエンカウントがあったポケモンは戦闘有り)
ボールを投げて捕獲するだけのシンプルなものに。
そのボールを投げるにはJoy-ConモンスターボールPlusを振るか
携帯モードでジャイロ操作をするかの二択。
従来のスティックやボタンを使った操作は出来ません。
ポケモンはそういったアクション操作が無いから遊ぶ
といった意見もよく耳にします。
モーション操作以外を行えないのは残念ですね。
(ジャイロ操作が売りのスプラトゥーンやARMSも
 機能を切ってスティック操作が出来る設定が可能)

モーション操作は割と精密に受け付けるのは良いんですが
横にジャンプしてボールが当たらなくなったり
やっと当たったと思ってもすぐにボールから出てしまったり。
何とかGREATやEXCELLENTを出しても
全然捕獲できず、ボールから出てしまったり。
ポケモンGOなら黄色サークルでEXCELLENTならまず捕獲成功
 ピカブイは同条件でも平気で2-3回ボールから出てしまう)
そうこうしてるうちにポケモンが逃げてしまいます。
ポケモンGOのように元々逃げないポケモンも逃げるように)
ポケモンGOと同じくズリのみで捕獲率が上がるのは良いんですが
こちらもピカブイでは平気でボールから出て来ます。
加えてきのみは店売りが無く、きのみ育成も無く
FRLGのように拾うしかありません。
結果ボールもきのみもどんどん消費してしまい
気か付けば捕獲アイテムが無い、なんてことになってしまいます。
次々にゲットして経験値を稼ぐ筈が
捕獲率が渋い為延々サファリをやっている感覚に。
本編とGOのシステムを同時に導入した結果
悪いところ取りとなってしまった感が否めません。

ピカチュウ版をベースとするピカブイの場合は
完全新作でも戦闘無しで捕獲となるとかなり勿体無いです。
ダダリン等のタイプの初見殺しが消えてしまう)
捕獲難からオシャボも超高難度を極めてしまう為
本編で採用するには凄く難しいシステムかと思います。
個人的にはシンボルエンカウント+従来の野生戦を希望したいところです。


その他で思う所
良くも悪くもなのは戦闘面。
初代のリメイクということで持ち物なし特性なしのシステム。
ポケモンの数が153体しか居ないこともあってか
技も大幅削減されております。
とはいえ必須技は概ね揃っており
物足りなさはあるものの、対戦にはそこまで困らないかと思います。
個体値のシステムは現代と同じ6ステータス×32通りですが
ORASのような連鎖捕獲のシステムがあり
4Vまでは固定でき、性格固定もあるので厳選はそこまで難しくないでしょう。
加えてすごいとっくんも継続しており、レベル100にする必要はありますが
後天的な個体値アップも出来るようになってます。
めざめるパワーが無いこともあり、厳選部分は薄め。
覚醒値は通信対戦時(ノーマルルール)では反映されないとの事なので
むしろ努力値振りなしとシンプルなりました。

その通信対戦はランダムマッチはないものの
合言葉というシステムを使っている為
擬似的なランダムマッチは行えそうです。
シングルバトル、ダブルバトル共にある為
小規模ながら対戦環境も出来上がる事と思います。
(ただし、6体まで選出出来るルールなので
 6-3なのか6-6なのかといったすり合わせが必要)
タマゴ技も教え技も努力値もなく
性格さえ合わせれば王冠で育成が済むため
パーティを組むこと自体は大分楽ではあります。
ただ持ち物無し、特性なしということで
現代の対戦に慣れてしまうと
ちょっと物足りなさがあるかもしれません。
そう考えると対戦環境という面では
まだまだUSUMがメインとなりそうですね。


個人的に思ったのは難易度設定が上手く練られたなという部分。
ピカブイではカビゴン以降の野生のレベルが見直されており
終盤に手に入るポケモンでも即戦力として加入することができます。
加えて四天王のレベルも緩和されており
野生のポケモンで経験値稼ぎを行う必要も無い作りでした。
(自分は稼ぎ過ぎてレベルが+10でしたが)
USUMのように試練で1VS2になるどころか
2Pの乱入で2VS1の有利戦闘にすることが出来たり。
四天王も努力値を極振りしてるなんてことはなく
覚醒値を上げなくてもそこまで苦労することはなさそうです。
相棒技の存在もあり、理不尽要素が味方してくれるので
ちょっと温さを感じる部分はあるかもしれませんが
USUMのような理不尽さを感じる部分は全くありませんでした。


先の通り良いところも悪いところも大きい為
評価を付けても個人の評価にしかならないんですが
対人戦を重視しない自分としてはかなり評価が高いです。
少なくとも今年最低という評価は出てこないです。
捕獲関連の仕様に不満こそありますが
ジムリーダー再戦等求めていた要素がしっかりあるので
『第七世代の真のマイナーチェンジ』と思える部分すらあります。
なので自分のようにUSUMを物足りなかったと感じた
ポケモンプレイヤーにオススメしたい出来でした。
もちろん、ポケモンGOから本編への入り口という意味では十分な出来なので
是非是非そういった方々に触れていただき
ポケットモンスターの世界へ、Let's GO!」言いたいですね。